転職を考える社会人なら取っておくと便利な資格ベスト3
2017/04/09
まず資格所得で注意するべきこと
社会人の転職には資格は有利と言われて来ましたが、現代ではこの考えもやや異なる感じになってきています。
まずやはり資格にも”トレンド”があることです。そのトレンドとは、今現在必要となる時代に合った実務に繋がる資格です。
資格で一番有益なのは国家資格ですが、経験者の立場で敢えて言わせて頂くなら、社会人でもかなり難関であることを覚悟するべきです。
国家資格以外の民間資格は所得しやすい代わりに、社会人で既に所得している人口も多く、その多くはあまり実務的ではありません。
転職で役に立つのは、その資格でしか出来ない職種であることが多いのです。
資格を持って転職を希望するのなら、かなり前から早い段階で準備が必要だという事を知っておいてください。
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1.日商簿記
同じ簿記といっても、これは日商簿記と言われるもので、商工会議所が定める商工会議法に基づく国家資格を指しています。
経理や財務などの職場で通用する資格で、一番有益とされる簿記の資格は、2級以上です。
3級クラスまでは簿記の記載内容の理解で、これは一般的には社会人では経営サイドの一般知識として活用されますが、
実務として転職ではあまり一般的な社会人では有益ではありません。
転職では、実際に帳簿の記載を正確に出来ることが求められ、中小企業の社内経理などの転職では、
2級は所得していないと転職では、実務として通用しないでしょう。
但し、採用条件としては一般事務職にプラスアルファの条件が付与される為、現在ではそれほどスキルアップは期待しない方が無難です。
簿記の実務として、同じ経理でも財務管理に関する資格としては簿記では、やはり1級に勝るものはありません。
税理士の資格ではこの資格所得で試験項目の一部が免除されますから、企業にとってはかなり重要な資格であることは間違いないでしょう。
社会人の転職でも大企業で採用が多い資格です。その分倍率も高いですが、採用条件は最も高いですね。
難易度も高く、全簿記資格希望者の10%の合格率です。試験も3時間と長く、2級は合格しても1級は難しいと言われていますね。
しかし本当のスキルアップを目指すのなら、実務としてやりがいも桁が違う1級を目指すのが資格としては価値が高いでしょう。
2.社会保険社労士
会社の中でかなりの重要な部署は、総務や人事に関する部署です。
これは経理に深い関係があるからで、どんな小さな会社でも経理を置かないところは一社も無いでしょう。
社会保険社労士の資格とは、実務の中でも事務職でありながら、リストラされない立場だとも言われています。
その企業の規模にもよりますが、社会保険の専門家で労務管理など、会社の運営や時には売り上げにも響くことから、
安定した職種であることは間違いないです。また残業などがあまりない職場に勤務することも多く、会社内では立場上実務で頼りにされる資格ではあります。
ただし覚える範囲がかなり膨大で、独学でやるにしても教科書や参考書、問題集と書籍代も結構かかります。
加えて勉強時間も1日数時間はとらないと、資格所得は難しいでしょう。試験時間も5時間と長いため記憶力と体力を必要とする資格です。
社会人では転職でかなりハードルが高いかもしれませんが、実務レベルでこれからかなり必要される資格ですので、
所得したい希望があるなら早めに勉強に取り掛かることをオススメしますね。
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3.通訳案内士
TOEICの高得点レベルという非常に高いハードルがありますが、転職としては非常に有望な国家資格であることは間違いないでしょう。
これから必須となる英会話力でも、一番重視されるインバウンド政策に対応した、観光事業で活躍できる資格の一つです。
転職といっても、これからの時代はAIや、産業構造の大きな自動化の流れで一般事務の一部や、それまであった流通は改革の流れになるのは間違いありません。
社会人として転職を考える場合、入社2年や3年ではスキルを通じて良い条件の転職が出来るのは、余程優秀な社会人だけです。転職で要求されるスキルは、今はすべて実務に関するものばかりです。
また特に同じ英会話でも、よくあるビジネス英会話とは違って、ネイティブに近い発音でそのスキルを将来は問われる為、
数年がかりで3か国語対応できるなど、今から将来にかけて勉強を奨めて損はない資格ですね。
単に社会人の転職だけではなく、転職先で確固たる立場として、雇用条件も良くなる可能性が高い職種に就けるかもしれません。
なぜこの3つの資格が必要なのか?
例えば皆さんが良く知る資格の中には、医療事務や、司法書士、あるいは会計士などの昔から有名な資格があるでしょうから、
転職で必須とされる資格の紹介の割には、「随分少ないな。」と感じるかもしれません。
しかし今は単に資格を持ってるだけでは採用枠からは、確実に外されます。仮に雇用があったとしても、それはスキルアップには繋がりません。
実務的で手に職と昔から言われていた、女性の転職率の高い医療事務は、統計では人余り状態です。
しかもその大半は契約社員など正規雇用としては採用が地方を除いて、ほぼ少ないのが現状です。
司法書士や会計士は大きな事務所を構える事業以外は、個別で独立していくしか職場の確保は難しいのです。
英会話自体は社会人としては、もう資格と呼べるほどのスキルではなく、実務に耐えるレベルになるためにはほとんどが外資や、
輸出入、あるいは巨大なIT事業会社が代表的な転職先ですが、それは皆責任者、運用管理者など一般採用ではありません。
しかし、挙げた3つの資格は、企業が大きくなる、あるいは成長企業では確実に人手不足になる可能性が高く、
転職もこれから雇用が拡大する可能性が高いものです。
資格所得が難しいという事では、司法試験がありますが、これは暗記のよる記憶力が重要なのに対し、
実務レベルの日商簿記2級以上は、ほとんど会社の重要な”財布”を管理する仕事に就くことになります。
今の時代、資格所得はもちろんですが、社会人の転職ではそれに合わせて実務レベルの高低が転職の有利・不利を左右しているといえるのですね。
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